フォークリフトの歴史と免許 昔は？

フォークリフトの昔の名前は？昔はフォークリフトの運転に免許が必要なかった？
フォークリフトの歴史や、フォークリフト免許の歴史について解説します。

フォークリフトの歴史

フォークリフトは、1920年代にアメリカで誕生しました。当初は砂を運ぶためだったといわれています。形は現在のものと異なりますが、歴史は長く約100年前には既にフォークリフトは存在していたということですね。

日本では1939 年（昭和14年）に初めてフォークリフトが国内生産されたといわれており、日本初のバッテリーフォークリフトでした。フォークリフトの昔の名前は「腕昇降傾斜型運搬車」です。当時の日本は戦時中で、外国語の使用が禁止されていたため、フォークリフトは「腕昇降傾斜型運搬車」という名前で開発されました。当時の日本ではあまり普及しなかったようです。戦後、アメリカ製フォークリフトが国内で見られるようになった頃から、国内でも次々に生産されていきました。
戦後1949年に、現在と同じタイプのフォークリフト第一号が開発、生産されます。安全性の担保のため構造規格を定めるなど、国内普及に向け変化していきました。

現在、自動車業界では、2025年に燃料電池自動車を200万台とする目標を掲げていますが、フォークリフトも燃料電池式の開発が続けられてきています。 今後のフォークリフトの需要にあわせて、フォークリフト自体のさらなる進化が見込まれます。

参照）
・フオークリフト構造規格｜安全衛生情報センター
・「産業車両の代表機種～フォークリフトの過去から現在そして未来へ」 – 日本産業車両協会（PDF）

フォークリフト免許の歴史

フォークリフトを運転するには資格、いわゆる免許が必要です。これは、1972年（昭和47年）に制定された労働安全衛生法が基となり、現在でも定められています。それまでは、フォークリフトの免許は車両系建設機械に含まれていました。車両系建設機械運転者とは、ブルドーザー、ショベルカーといった広範囲に渡る重機、建機を扱うことができる資格を持つ人のことです。

フォークリフトが日本で普及してきた頃、当時の日本は高度経済成長期の名残も強く、産業の発展が著しい時代でした。成長する経済の裏では、労働者の労働災害が問題になっていました。フォークリフトも例外ではなく、事故が多発したことなどを受け、独立した資格が必要になりました。

現在のフォークリフト免許は、労働安全衛生法第61条、第76条（技能講習）、第59条（特別教育）に規定されている国家資格です。フォークリフト運転技能講習、または、フォークリフト運転特別教育を修了する必要があります。

昔は講習時間が今より短く簡単に取得できたようです。今でもフォークリフトの積載量や経験、保有資格によっては通常より短くなる場合もあります。国籍・性別・年齢・学歴などの制限がなく、原則として誰でも受験できる資格試験ですので、現在でも比較的簡単に取得できて仕事に直結する資格として人気となっています。

参照）
・労働安全衛生関係の免許・資格・技能講習・特別教育など – 厚生労働省
・フォークリフト免許はどうやって取る？どこで取れる？
・フォークリフト免許は誰にでも取れる資格？

フォークリフト免許が活躍する求人情報

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