フォークリフト免許が人気の理由
フォークリフト免許は取りたい資格として安定した人気を保っています。
本記事では、なぜフォークリフト免許が人気なのか、理由をわかりやすく説明します。
人気のフォークリフト免許
一般的に「フォークリフト免許」と呼ばれる免許は、労働安全衛生法にもとづくフォークリフト運転技能講習の修了証を指します。
国家試験に合格して得る免許証ではなく、フォークリフト運転技能講習規程に基づき、登録教習機関が実施する講習と修了試験に合格して交付される“修了証”という位置づけです。
最大荷重1トン以上のフォークリフトに乗務するには、この技能講習の修了が義務づけられています。1トン未満は「特別教育」の対象です。
なお、公道を走る必要がある場合は、これとは別に小型特殊または大型特殊自動車の運転免許が求められます。
フォークリフト免許は取りたい資格として安定した人気を保っています。なぜ人気なのでしょうか。以下でフォークリフト免許が人気の理由についてみていきましょう。
①民間資格では代替できない
フォークリフト免許は、法令に基づく必須資格で、民間資格では代替できません。
最大荷重1トン以上の運転は「フォークリフト運転技能講習」の修了が法律で求められます。現場で必要とされるのは国の制度に基づく講習修了であり、類似する民間資格で置き換えることはできません。
要件が明確なので、採用側・応募側の双方でスキルの基準が共有しやすい点が人気の理由につながっています。
②年齢要件がわかりやすく、入口が広い
フォークリフトを実務で運転できるのは原則18歳以上です。
高校卒業後すぐに受講・就業につなげやすく、未経験採用後、入社後に会社負担で講習受講といったケースも珍しくありません。学歴や職歴を問わずスタートしやすい点が評価されています。
③合格率は超難関ではない実務型
学科と実技のカリキュラムや時間数は全国で統一され、修了判定の基準も明確です。公的な一元統計としての「合格率の数値」は公表されていませんが、決められた内容を着実に学べば到達しやすい実務型資格であることが、取得への心理的ハードルを下げ、人気の理由の一つになっています。
④失効しない
修了証に有効期限は原則ありません(氏名変更等の事務手続きは除く)。
一度取得すれば取り直しが不要で、転職や現場異動でも活かしやすいのが強みです。資格維持コストがかからない点は、長期的な人気の理由です。
⑤人手不足の物流で需要がある免許
ECの拡大や人手不足を背景に、倉庫・港湾・製造拠点などでフォークリフト運転者の需要は継続的にあります。
求人が各地域・業種に広がっているため、資格を軸に経験を重ねれば職探しの選択肢が広がります。
この、食いっぱぐれにくい免許という実感が人気に直結しています。
⑥タイプが違っても法的要件は共通で応用が利く
現場で使われる主なタイプはリーチ式とカウンター式ですが、基本的な要件は同じ講習修了です。作業環境に応じて車種を変えても、学んだ基礎を横展開しやすい点が実務での強みになります。 応用が利く免許だという点も人気の理由の一つです。
フォークリフトの免許について知りたい場合はこちらに詳しく記載しています。
https://anken.greencapsule.jp/forklift_jukoushikaku/
フォークリフト免許取得者の推移
フォークリフト免許取得者の推移はフォークリフト免許が人気の理由を裏付けるような数値になっています。厚生労働省が公表する技能講習等の修了者数によれば、フォークリフト運転技能講習の修了者は年間でおおむね20万人程度で推移しています。
たとえば、平成16〜19年度は23万〜27万人台で推移し、直近でも令和5年度は210,412人でした。
コロナ禍の影響が出た令和2年度は193,190人まで一時的に落ち込みましたが、その後は20万人前後で底堅く推移しており、フォークリフト免許が現場での需要が安定して高いこと、すなわち、取得しやすくて使われ続ける資格であることがわかります。
物流・製造の基盤業務で広く使われる技能であるため、資格取得がそのまま職場の即戦力化につながりやすい点も、人気が続く理由と考えられます。
フォークリフト運転技能講習
| 年度 | 修了者数 |
|---|---|
| 平成16年度 | 230,157 |
| 平成17年度 | 253,037 |
| 平成18年度 | 257,012 |
| 平成19年度 | 271,446 |
| 平成20年度 | 269,998 |
| 平成21年度 | 232,346 |
| 平成22年度 | 225,820 |
| 平成23年度 | 230,447 |
| 平成24年度 | 235,728 |
フォークリフト業界は人材不足
フォークリフトは倉庫・工場・港湾など、物流の基盤業務に欠かせない存在です。近年はネット通販業界の成長により、物流業界は人手不足が問題です。
荷動きが増えると、入出庫を支える現場要員、とくにフォークリフト運転者の需要も底堅く、免許の必要性も高くなります。
国交省の最新資料でも、今後もフォークリフト業界の人手不足の深刻化が見込まれると整理されています。
再配達削減や自動化の取組が進む一方、現場人材の重要性は変わらず、技能人材の採用・育成を強化する動きが続いています。
フォークリフト運転技能講習の修了者は各地で即戦力として評価されやすく、資格+現場経験の組み合わせは求人の選択肢を広げることにつながるでしょう。
参考)国土交通省交通政策局
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